時をかけるわんこ
今年は、なかなか暖かくならず
春まだ遠き越後の国でしたが
気がつけば、雪割草も咲き
水芭蕉の群生も、見ごろが過ぎてしまいました。
公園に出かけるのも、久しぶりです。
8年前、ぶうこがやって来た日から
散歩は、毎日、欠かすことは、ありませんでした。
先月11日。この日だけ、お休みして
翌日から、ダンナ隊員と2人で夕方の散歩をしました。
2年前ごろまで、ずっと歩いていたコースです。
とても懐かしい道でした。
この道を、ぶうこと歩いたときのことが、少しずつよみがえりました。
3月なのに寒い風に、負けじとばかりに懸命に歩きました。
最初の2、3日は、2人とも、くたくたになりました。
這うような短い散歩に慣れた体には、30分は堪えます。
けれども、散歩を続けることが、ぶうこの遺志を継ぐことだ
と、なぜだか思ったのです。私は、泣きながら歩きました。
今日、可憐なお花が届きました。
あれ?私の誕生日には、少し早いですが・・・
なんと、ぶうこの月命日を覚えていてくださったのですね。
懐かしい写真を、ここに載せようと探し始めたら
涙が華厳の滝のように止まらなくなりました。
まだ写真を眺める余裕は、ないようです
ダンナ隊員は、ぶうこが夢に出てきたそうです。
私の夢にまだ出てくれません。
この1カ月は、長かったのか
たった1か月だったのか、よくわからない不思議な時間でした。
そして、泣いてるひまもない1匹と2人の散歩が始まりました。
新潟市にも、ようやく桜の開花宣言が出ました。