ぶうこがやって来た

2002年3月9日

3月9日我が家についたぶうこ 管理センターの収容棟に、緊張しながら入りました。実は犬に触れたのは、子供のころしかありません。本当に、自分が犬を飼うのだろうか?まだ、半信半疑でした。

 犬の前に行っても、手を出して触る勇気がありません。犬は、檻の間から、前足や鼻をぐいぐい出してきます。それでも、私はじっと見ているだけでした。その間に、ネットワークの方が犬の足に触れたり口を開けたりして、「歯もきれいだし、いい子だね〜」とほめてくれます。それでも、なかなか決心がつかず、20分位じっと見ていました。とても元気そうです。しかし、ドッグフードが山盛り残っていました。「ごはん食べてないねぇ」と、小声でダンナさんに言うと犬は、おもむろに、後ろ向きになり、バリバリ食べはじめました。「飼えるかな・・・」と、思いました。

 ネットワークの方に、譲り受ける決心を告げてダンナさんが車に、ひもを取りにもどりました。(本当は、リードを持参しなければならないのですが本当に飼うのか決めかねていたので、荷造り用のひもしか、持ってきませんでした。)

   その間に、私は誓約書を書くため、犬の前から離れました。住所、氏名・・・と記入していると、突然、大音響が聞こえました。犬が鳴き叫んでいるのです。まさか・・・・・・と思って職員の方に尋ねると「あの犬です」。私は、ペンを持つ手が止まりました。これでは、ご近所迷惑になってしまう。いまなら、まだ、やめられる・・・・・・・。 すると、職員の方が言いました。「突然4人に囲まれ、かわいがられていたのに誰もいなくなったから、興奮しているのです」。


ぶうこ 「また、置いていかれた・・・」と絶望したのだろうか。犬の気持ちをはじめて想像しました。