23レインコートへの道

ぶうこ覚書

ぶうこのできごとを、コラムでつづります

23 レインコートへの道

初めてのレインコート雨の日も、雪の日も、吹雪の日も、散歩はぶうこの日課です。用も足しますし、ぶうこの楽しみです。散歩のときは、勇んで玄関から出ます。そのとき、雨に気がつくと一瞬足が止まりますが、いったん外に出てしまえば平気です。
水もしたたるずぶ濡れおんな
散歩中に、レインコートや服を着ている犬に時々会います。それを見た私は「犬に服なんか着せて〜」と、内心あきれてました。しかし、ぶうこが家の中で暮らすようになって変わりました。ずぶ濡れぶうこにも、レインコートを着せたくなりました。ある日着せてみて、驚きました。


動きません!ぶうこは石になりました。引きずるように玄関から出ても、自宅前の道路で座りこみです。引っ張っても、歩くのは2,3歩。雨の道路にぶうこ石が出現。そのとき、初めて知りました。「服が苦手な犬」を。。。ネットで探してみたら、レインコートをあきらめたワンコや、逆に着られるようになったワンコがいました。近所のホームセンターで買ってきたレインコートは、翌日からお蔵入りに。オレンジと緑のツートンで、フードもついて1980円。2002年11月のことでした。
ただでもらいました。ぶかぶかです
2004年5月。ペピイから思いがけずレインコートをもらいました。サイズが大き過ぎですが、赤色の厚手ナイロン製で、体になじみガザガザ音もしません。これなら、もしや・・・・・と、再挑戦してみました。ぶうこ石に、話しかけたり、おやつ見せたり、引っ張ったり・・・しかし、相変わらず散歩にならず、家の前で脱がせました。そして、散歩コースの中間地点の自転車小屋で、雨宿りのふりしてコートを着用してみました。ぶうこは自転車小屋から出たくないと主張しつつも、家で待っているごはんを思うと・・・・・・歩き始めました。最初は、途中の横断歩道で脱がせましたが、やがて家まで着て帰れるようになりました。雨のなか、濡れたレインコートを持って歩くのは、煩わしかったです。濡れた体の上から、コートを着る方も、嫌だったでしょう。そのうえ、コートを脱ぐと、ぶうこはびしょ濡れでした。

老後用に買いましたある日、散歩していると、前方に黒いワンコを発見。お互いに大興奮する間柄です。ぶうこは、黒ワンコに照準を合わせ、低い態勢で待ち構えます。チャンス。急いでぶうこにレインコートを装着。黒ワンコが接近すると、「ウワァアアア〜」レインコートを着たぶうこが宙を舞い、右へ左へと走ります。普段と変わらぬ華麗なフットワーク。コートを着ているとは思えません。そのまま、ぶうこのリードを引き寄せて右往左往するぶうこと立ち去りました。しばらく歩くと、リードが重くなったので、コートを脱がせました。そして自宅のカーポートに到着。そこで再び着用。「さぁ、家に入ってごはん食べようね〜」と、声をかけると、着たまま家に入りました。ほくそ笑む私。その後、ぶうこ石になっても、あまり気にしないで私は歩きました。すると、ぶうこがついてきました。でも、ちょっと心配すると「そうなのよ〜」と、言わんばかりに石になるのです。


似合ってるでしょ 挑戦したのには、もう1つのきっかけがあります。「いきなりレインコートは無理。まずは、バンンダナで慣れてから。着やすいものから。」と、教わったおかげです。それが、ピンクのバンダナの始まりです。ぶうこはバンダナも嫌いでした。しきりに首をふり、こすりつけて外そうとしていました。大好きな散歩&おでかけには、いつもバンダナをつけました。「かわいいね〜」とおだてて、おやつも。けれども、バンダナつけると顔がひきつります。そんなとき、車で出かけた先で出会ったワンコと、双方、ガウガウ・・・・・・しばし盛り上がり、やがてお開きになりました。すると、ぶうこは、判定勝ちと思ったのか、得意げに胸をはって、足取り軽く歩きだしました。それが、最初のバンダナ笑顔です。このときは、車嫌いになっていたのに、帰りの車に意気揚揚と自分から飛び乗ったので、びっくりしました。(2004年2月でした)

すたこらさっさ 2005年2月、ついに運命のコートに出会いました。ペピイリフレクティブジャケットです。(現在は販売終了)このアーミー柄ジャケットが、ぶうこの救世主です。レインコートという名称ではありませんが、撥水性、防風性に優れ、車のライトに反射もする、大変すぐれものです。以来、ずっと愛用しています。しっかりした生地で、音もしません。着脱は腹のマジックテープをとめるだけ。雨にぬれると重くなりますが、ぶうこは全然気にせず、走ったり、スリスリしたり快適そうです。

なんでもできるそれからは、家を出る前、玄関でレインコートを着用です。しかし、私がコートを持つと、ぶうこはするりとかわして逃げます。声かけながら、コートを体にはわせるようにして着せました。いきなり、上からかぶせると怖がります。晴れの日もレインコート着用して散歩。さすがに夏には、やめました。 このときも、着たら即おやつ作戦は効果絶大でした。レインコートにお構いなく、はしゃげるようになりました。


腹あても装着 「このジャケットが着られるようになったら、次のレンイコートを着てみて。」と、サリママさんが言ってたことを私は忘れませんでした。それは、腹あてがついてるタイプです。私が勝手に中級用コートと呼んでいます。2006年3月。さっと着せられるように、何度も着せ方を確認して・・・・・・・できました!でも、ぶうこの足がロボットのような動きになります。一応、着られたことに満足して、元のジャケットへと戻りました。このジャケットが販売終了になったので、将来に備えて、ペピイ折りたたみレインコートの、ジャストサイズを買いました。これで、当分安心です。

かわいいのもOK 2006年12月、ある方かラレインコートをいただきました。。。感謝しつつも、着られるだろうか・・・・・・・心配でした。恐る恐る着せてみると、ぶうこ、動きました。デザインにうるさい(デザインによっては着られない)ぶうこですが、大丈夫です。しかも、かわいいです。4年前なら無理だったなぁ、と思うと感慨無量でした。。。そして、犬に服を着せたいという私の野望が膨らむのでした。

(2007年6月)