20車嫌い

ぶうこ覚書

ぶうこのできごとを、コラムでつづります

21下車拒否

車内で熟睡 ぶうこが車に乗るようになって、喜んだのもつかの間。今度は、下車拒否になりました。車のドアの前で待ち構え、ぴょんと乗り込み、クレートでぐっすり眠るぶうこ。その華麗なる変わり身に、喜んでいたのに、今度は「降りたくない」と言うのです。
どっちからでも出ません
最初、クレートからは出ても、車から降りようとしないので、リードを引っ張って下ろしました。そのうち、車を停めると、ぶうこは、するすると、クレートの奥に引きこもるようになりました。反対側のドアを開けても、無駄でした。しかたないので、ぶうこの弱点?おやつを使うと、なんとか出てきました。しかし、これも何度か繰り返すうちに、ぶうこは、どんどん早業を会得しました。首だけ伸ばして、パクッとくわえると、すぐさま後退してゆきます。


車にいたい 8月。あこがれの富士山に行きました。ぶうこと富士山を散歩するのが夢でした。奥庭の駐車場に着いて、さぁ、いよいよ!・・・・・・ぶうこ降りません。この日最初の、おやつ作戦はなんとか成功。奥庭散策して車に戻りました。ぶうこは、車にもどりたい一心か、途中も早足。駐車場に近づくと、ぐいぐい引っ張り、車に逃げるように乗り込みました。そして、次のお中道歩きに誘っても、クレートの奥で居留守を使い、目も合わせません。しかたなく、ぶうこは車内で留守番。お中道は、ぶうこ抜きで歩きました。(おかげで、帰りは五合目駐車場からバスに乗れましたが・・・)
おやつは食たいけれど
富士山を後にして、山中湖畔の花の杜公園に行くと、けっこう暑くなりました。この有料駐車場でも、ぶうこ降りません。熱中症が怖いので、車内に置いてゆけません。駐車場代払ったからには、なんとか、ぶうこを下ろして散歩しようと、おやつ作戦を開始しました。

降りたくない キューキューおもちゃを鳴らして、クレートの奥から、ぶうこを誘い出します。出てきたら、おやつを1つ進呈。パクッ。さらに、おやつを見せて、一歩前へ。パクッ。ぶうこが後退する前に、次のおやつを見せて・・・そのまま前へ。ドアの前まで来たところで、上半身が出るくらいになったら、パクッと同時に、リードを引きます。車から降りたところで、まとめてどっと、おやつ大サービス♪こりゃあ、ぶうこが太る。。。でも、下車させるためには、仕方ありません。

車から降りてしまえば、ぶうこは、それなりに楽しそうに歩くのです。そのあとも、どこかへ立ち寄るたびに、「降りて」「降りない」は続きました。ついに、「下車は1日に3回まで」が家訓になりました。ぶうこと降りたい場所を厳選し、それ以外では、ぶうこを誘わないことにしました。 長野アニマルパークの駐車場では、手こずっている間に、開館時間が過ぎてしまいました。旅行後も、この状態は続きました。それでいて、車に乗ることは平気でした。久しぶりに、ぶうこがいない写真を撮りました。

車の中も外も好き ぶうこが変わったと確信したのは、11月です。ある晴れた晩秋の休日。貴重な青空が、うれしくてたまらず、車を走らせました。途中、コンビニでお弁当を買おうと、車を停めると、ぶうこがクレートから出て、ブルブルッ。降りる準備をしています。
湯沢の大源太キャニオン、魚沼の公園、魚野川の河原・・・・・・車から降りて、散歩して、走って、ボール投げて、おやつ食べて・・・最後の公園は5ヶ所目でした。気がつくと、誘いもしないのに、ぶうこが車から飛び降りてました。虫嫌い説?夏バテ説?下車拒否の理由は、よくわかりませんが、おやつ作戦が不要になって、ほっとしました。ぶうこ、これで太りました。

(2007年1月)