ぶうこのできごとを、コラムでつづります
犬は、川や海に行けば、犬かきをするものだと思っていました。 ところが、ぶうこは、水たまりを避けて歩きました。初めて公園に行った時、浅い池がありました。 リードを引いて池に向かうと、ぶうこは立ち止まりました。 さらに引くと、しぶしぶ池に入りました。しかし、今思うと あれは、そうとう無理していたようです。
ぶうこが水嫌いとわかってから、機会あるごとに引っ張りましたが、がんとして動かなくなりました。
水面にジャーキーを浮かべて、誘導してみましたが途中であきらめてしまいました。
海でのふんばりは、すさまじいものでした。
ぶうこが水に入る日が、果たして来るのだろうか・・・
すっかりあきらめていたとき、それは突然おきました。2003年初夏、Naomiさんに、ジャンくん&ベキちゃんのお気に入りの水辺へ案内してもらいました。そこは、河口近くで、水の流れがほとんどない砂浜です。他にだれもいない午後でした。
ノーリードになったぶうこは、ふらふらと水辺へ降りてゆきました。そして、何事もなかったように、もどってきました。私とNaomiさんは、顔を見合わせました。Naomiさんがボールを取り出し、ジャンくん、ベキちゃんが「投げて、投げて」の催促をします。すると、ぶうこも、Naomiさんの前へ。そして、川へ向かってボールが飛んでゆくと・・・・・・ジャンベキチームに続いて、ぶうこも水のなかへ・・・!信じられない光景でした。当たり前のように、ぶうこが、水に走って行きます。あ然です。
ジャンベキチームと、ボールを追いかけるのです。自分がボールをくわえなくても、ニコニコ一緒に走ってきます。
今までのぶうこは、何だったのだろう・・・・・・キツネに、いえ、Naomiさんにつままれたようでした。なかなかボールをくわえられないぶうこのために、Naomiさんは、新しいボールを用意してくれました。
この夏は、足までしか入れませんでしたが、いつか、泳げる日も来るのでは・・・・・・そんな期待がふくらむのでした。
この日、Naomiさんに撮影してもらった写真に川をかけるぶうこがいました。
後日、キャンプ場の川でもぶうこはボール遊びをしました。(2003年11月)