ぶうこのできごとを、コラムでつづります
犬を飼い始めて6ヶ月。ぶうこは、どんどん慣れてきました。家の前に散歩の犬が来ると、飛びかからんばかりに吠えます。子どもが走っても、作業服の男性にも、パワー全開で吠えます。庭に猫が来たときは、立ち去らない猫に向かって、ずっと吠えつづけました。
そして、9月のある夜。深夜2時ごろ。ぶうこが、狂ったように吠えました。夜は、肌寒くなったころです。窓は閉めていましたが、お隣近所の皆さんは、目が覚めてしまったはずです。驚いて様子を見に行くと、白っぽい犬が、ぶうこにとびかかろうとしていました。ぶうこは、ダンナさんが近寄ると、飛びつきました。相当怖かったのでしょうか。犬を追い払っても、ぶうこの興奮はおさまらず、しかたなく、その夜は、玄関に入れて過ごしました。
深夜の徘徊か(この辺では、夜、犬を放し飼いにして、散歩させている飼い主がいるそうです)、脱走か・・・いづれにせよ、ご近所迷惑を考えて、この際、家の中で飼うことを決心しました。それまで、犬を飼うといえば、外しか頭にありませんでした。ぶうこを連れ帰ったとき、迷わず犬小屋を買いました。家のなかで、飼う事には、大変抵抗があったのです。それは、抜け毛、臭いです。それに、家の中でぶうこが何をするか心配でした。
しかし、吠えるのを止められないし、犬は家の中で飼う方がよいと勧められていました。ぶうこを飼いつづけるためには、家に入れるしかありません。バンガローで、一緒に泊まったときの経験から、案外うまくできるかもしれない・・・という期待がありました。
ぶうこと、近くにいれたら楽しいだろうな、という気になってきました。ぶうこをなぜながら、テレビを見たり、お茶を飲んだりする・・・・・・そんな光景が頭に浮かびました。 我が家は、全面フローリングです。そのままでは、ぶうこは滑って歩けません。ぶうこの居場所には、カーペットを敷く必要があります。
我が家のリビングは2階です。ぶうこが、階段を上り下りするのは避けたいです。階段をだっこするのも大変です。考えあぐねて、ようやく決まった場所は、玄関前と1階の廊下です。そこに、タイルカーペットを敷き詰めることにしました。
タイルカーペットを敷きました カーペットを敷く前は、足ふきマットを置いて、ぶうこをつないで置きました。いよいよ、カーペットを敷き詰めて、ぶうこのリードをはずしました。ぶうこは、ふらふらと、しばらく歩いて座りました。
意外でした。つないでいたときよりも、おとなしいのです。
ハウスには、2日目に入りました。私が部屋に入っているときは、ハウスのなかに引っ込んでいて、廊下に出ると、ぶうこも出てきます。 玄関から飛び出すのでは、と心配でしたが、ついてきませんでした。廊下からほかの部屋にも、今のところ入りません。部屋の中をのぞいていますが、ついたて代わりのすのこを、越えて入ったのは、最初の1回だけでした。
家に入ったとき、ダンナさんに飛びかかって甘えて、しかられたのが、効いたのかもしれません。今のところ、お行儀よく過ごしています。
家に入ってから、トイレや洗面所の水道の音を、こわがらなくなりつつあります。そのうち、浴室に招き入れて、シャワーができれは、しめたものです。今は、浴室をのぞきにきますが、シャワーの音で、退散します。
外にいた方が、いろいろ刺激があって、ぶうこには、楽しいような気がしていました。家の中で、ひまそうにしている姿を見ると、気になります。
その後の家の中の様子へ