動物病院

ぶうこ覚書

ぶうこのできごとを、コラムでつづります

05病院へ行こう

ぶうこ 2002年3月17日。ぶうこが、我が家に来て1週間たつのを待って、動物病院へ行きました。迷い犬のぶうこの健康状態は、まったく不明でした。私の目には、健康に見えましたが、本で犬の病気を読んでから不安になりました。病気のことなんて、それまで全く考えていなかった、のんきな私でした。


 ようやく我が家の生活に慣れてきた様子のぶうこを連れて、動物病院へ向かいました。持参したものは、朝の散歩のウンチと、保険証。?誰の保険証?医者に行くのに保険証がないとどうも心配なので、一応、持参することにしました。(もちろん、必要ありませんでした)

病院 イエローページと、インターネットで探した動物病院まで、車で20分くらいでした。病院の入り口の隣に、ペット美容院の玄関がありました。なかでは、テーブルの上で、かわいらしいワンコが、トリミングの最中でした。つやつやした長い毛が、とてもきれいです。ペットというのは、こういうのをいうんだなぁ・・・と感心しました。このときのぶうこは、保健所からきたままで、毛はボウボウで、黒ずんでいました。私は、クシもブラシも持っていませんでした。この美容院で聞いてみると、シャンプーは小型犬しかやらないということでした。


病院 病院の中では、毛つやが美しい黒ラブが順番を待っていました。なんだか、場違いなところに来てしまったようで、落ち着きません。 いつにも増して鼻息荒く「ぶううぶう」と言ってたぶうこは、入り口の自動ドアで、足を滑らせていました。さらにピカピカの床でも、つるりん。


 受け付けで、「お名前は?」と聞かれて、順番が来たときのことが、頭をかすめました。「ぶうこちゃ〜ん」と、呼ばれたら、恥ずかしい・・・・・・。いまごろ、後悔してもおそいです。

ぶうこ 私も、ぶうこも落ち着かないので、順番が来るまで、外で散歩して待ちました。その間に、大きな犬がやってきました。そして、入り口のドアの前で、ポットン。いきなり、置き土産をしておりましたので、私もびっくり!つられて、ぶうこも出してしまわないかと、ひやひやしました。待合室に、強烈な臭いが漂いました。


ぶうこ 診察室に入ると、まん中に大きな診察台が、どーんとありました。獣医さんと、看護婦さん?が立って待っています。私も緊張しました。それを見たぶうこは、いきなりくるりと後ろを向いて、そのまま帰ろうとして、足を滑らせました。 「上にのせて、ふせをかけてください」と言われて、「はて?」。・・・・・・おそる、おそる「ふせはできません。待ても、・・・」「あ、わかりました」そして、ジタバタするぶうこを、ダンナさんが、抱えて台に置きました。ぶうこは、台から降りようと、必死です。しかし、獣医さんに触られると、ピタリとおとなしくなりました。


ぶうこ 獣医さんと話をしている間、ぶうこは、ずっと震えがとまりません。私は、話も上の空でした。看護婦さんが、やさしく、さすってくれるのを、私もまねしてみました。


入り口のガラス越しに ぶうこのウンチからは、何も問題なく、ワンクチンの説明を受けて、8種混合を受けることにしました。注射を打つとき、「ぎゃぁ!」と叫ぶのかと身構えて抑えていましたが、何も言わずに目を細めていました。ついでに、お腹と、足の付け根の皮膚の黒いブツブツを診てもらいました。皮膚が赤くなっているのも、清潔にすれば治るということで、塗り薬をもらいました。

 はじめてなので、いろいろ質問しました。前足のはげている所は、以前の傷かもしないし、自分でかんだのかもしれないそうです。あまりに寂しいと、自分でやってしまうことがあるそうです。犬も同じなのですね。ウンチの質問しました。ウンチの色やかたさは、えさの影響だと聞いて、「なるほど」と納得しました。人間の都合に合わせてウンチを変えることができるなんて、あまりに合理的で驚きました。


ぶうこ 獣医さんは、大きな声で、てきぱきと説明してくれました。ぶうこは、ずっと、びびっていました。 初めての病院は、初診料、ワクチン、軟膏で¥11,340でした。どれくらいかかるのか、びくびくしていましたが、明細もついて、人間の病院より、わかりやすかったです。帰りに「ぶうこちゃん、バイバイ〜」とか言われるのかな、とちょっと期待しましたが、それは、なくてほっとしました。


ぶうこ 家に帰って、軟膏を塗ってやると、ぶうこは、ぺろぺろと全部なめてしまいました。


  次は、狂犬病の予防注射です。そして、フェラリア検査です。フェラリア検査の5月まで、ドキドキの時間が続きました。