03_過去

ぶうこ覚書

ぶうこのできごとを、コラムでつづります

03過去(迷探偵つまの推測)

ぶうこ ぶうこは、新潟空港の周辺で保護された迷い犬でした。つまは、ぶうこは、脱走したのではないかと思っています。それは、きっと、飼い主さんと、新潟にやってきたとき。


ぶうこ その日は、雷が鳴り響く雨の日か、お祭りの日だった。ぶうこは、車から降りて、飛行機にるはずだったかもしれません・・・・・。 ぶうこは、雷と花火が苦手です。ぶうこの様子がおかしいとき、まもなく雷が鳴ります。花火のときは、あらぬ方向へ、駆け出そうと力んでいます。舌を出して、はぁはぁして、顔には薄ら笑いを浮かべています。

 そんなときは、ぶうこの体をいくらなぜても、震えは、いっこうに止まりません。もし、つないだひもがはずれたら、ぶうこはどこまでも駆け出して行ってしまう気がします。


ぶうこ  さて、元飼い主さんは、あわててぶうこが探しますが、見つからないまま、時間はどんどん過ぎ、出発の時間がきてしまったはずです。そして、ぶうこは、新潟の町をさまようのでした・・・・・・。

 やがて、雷(あるいは花火)がなり止んだとき、我に返ったぶうこは、足が切れていることに気がつきました。側溝のふたの穴に、足を踏み外してしまったのです。お腹もへってきました。ぶうこが、道行く人に、にっこりしても、誰も相手にしてくれません。ぶうこは、ひどく、汚れていたのです。ぺろぺろぺろと、いくら体中をなめても、飼い主さんは、やって来ませんでした。


ぶうこ そして、3月。新潟もようやく春めいてきた午後。ぶうこが、うとうとしていると、新潟保健所の人に保護されました。(迷探偵つま 記・・・全部フイクションです)


ぶうこ ぶうこには、避妊手術のあとがあります。避妊手術をしてくれた人が、ぶうこを捨てるとは思えないのです。保護されたとき首輪もついていました。だいぶ、のびていて、首の毛に、首輪のうす黒い色がついていました。この色は、シャンプーをしても、なかなかとれませんでした。


ぶうこ ぶうこは、「待て」「すわれ」を知っていました。初心者の私が、「おすわり」と言っても、反応ありませんでしたが、動物ネットワークの方に、「指を立ててみたら」と言われて、やってみたら、すぐさま座りました。

 私の指示がまずいだけで、もしかしたら、ぶうこには、まだまだ埋もれた能力があるのかも?


ぶうこ ぶうこが、我が家へ来て1週間くらいしたとき、ダンナさんが夢を2つ見ました。1つ目は、ぶうこを里子に出す夢です。2つ目は、ダンナさんがぶうこと一緒にお風呂に入っている夢でした。つまは・・・散歩疲れで、熟睡です。